『天智と天武』〜日本のはじまり〜

『天智と天武』〜日本のはじまり〜

「大化の改新」覚えている?

『天智と天武』〜日本のはじまり〜

問題です。「大化の改新」はいつ、どこで、何が起こったでしょう? 「大化の改新」という言葉を聞いて、答えられた人にぜひオススメの歴史マンガがあります。全11巻発売されている男性向け漫画雑誌のビックコミック社の「天智と天武」がいいですよ。「天智と天武」は、日本書紀を元に日本創設を追った歴史漫画です。 もし「大化の改新」を知らなくて、文を読んで少しでも興味持ってくれたら、歴史の教科書を読みながら漫画を見ていくと面白いよ。また、歴史は苦手だけど、BLが好きな人は読んで見たらいかがですか?

 

聖徳太子は架空の人物ではないか?

 「天智と天武」は、日本という国の始まりがわかる漫画です。『天智と天武』は、非常に歴史マニアが見ても、興味深い解釈がされている漫画です。「聖徳太子は架空の人物ではないか?」という仮説をココまで忠実に描いた漫画はまずないです。

 日本が国づくりを掲げた645年「大化の改新」が実現されたのは、710年『大宝律令』と言われます。実に65年にも及ぶ、天皇家、家臣の争い、駆け引きも漫画の見どころ。

天智天皇と天武天皇

 歴史が好きな人も、嫌いな人もこの漫画を読むと、2人のキャラクターに魅了されるでしょう。特に目が離せないキャラクターが、日本を作った中心人物である主人公の中大兄皇子(のちの天智天皇)と大海人皇子(または天武天皇)です。

 漫画では、神のいたずらなのか、2人の確執を主軸に繰り広げられる妬み、復讐、愛中心にストーリーが、たまらないです。

  • 中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)
     本来、正義の味方として書かれる中大兄皇子が、漫画では非常に厄介な極悪人です。殺しもいとわない、気性が激しいけど、かなりのやり手なのです。宮中では中大兄皇子は厄介者としてすごく恐れられていきます。

 物語の序盤、藤原氏である中臣鎌足と組んで暗殺を企てようとします。その時のシーンにぜひ注目してください!!誰もが中大兄皇子を「可愛い男だ」と思うでしょう。

  • 大海人皇子(おおあまのおうじ)
     天武天皇は、文武両道で好印象な人物として描かれます。しかし、天武天皇は蘇我入鹿の息子というトンデモナイ設定をされています。蘇我入鹿にそっくりであるので天智天皇はビクビクしてしまいます。蘇我入鹿が暗殺された後、なんとか逃亡し復讐するために名前を隠して宮中に戻ってきたのです。とても怖くてねちっこい男です。

 物語の後半にいくにつれて、中大兄皇子の暗殺を企もうしていきます。暗殺の際、中大兄皇子と大海人皇子が対面したときの葛藤がたまりません。 より刺激なものを求めてる人にはオススメです!

 物語が進んでいくうちに、お互い好きなのか嫌いなのかわからなくなるぐらい2人の関係は怖さが増していきます。中大兄皇子と大海人皇子の関係は最後まで目が離せません。この他にもとても魅力的で重要なキャラクター二人を簡単に紹介します。

  • 中臣鎌足(なかとみのかまたり)
     元々は百済の王で中々の苦労人。いじられキャラクターでもあります。本当は怖くてたまらない中大兄皇子について行ってしまう人です。

  • 額田王(ぬたかのおおきみ)
     才色兼備なヒロイン。巧みに大海人皇子と中大兄皇子、それぞれと違った関係を持つミステリアスな女性です。

「天智と天武」読む前の復習

 昔、日本は倭と呼ばれており、西日本を中心に豪族と呼ばれるものが土地を治めていました。弥生時代には、豪族同士の争いが絶えませんでした。豪族の一人でもあったのちの天皇家が争いに勝っていき、やがて継体天皇の時、九州で起こった豪族の争いを治めた事がきっかけで大和朝廷ができたのです。
 大和朝廷を作ったのちの天皇家が日本を作っていくのです。

日本はどうやってできたの?

 時は流れ『天智と天武』の舞台となる飛鳥時代、豪族を中心に争いが絶えない時代でもありました。日本は、相次ぐ争いで国としての文化、制度がなかったので、海外では国として認められていなかったのです。国として認められてないと「いつか中国に征服される…」ことを恐れた有力豪族の天皇家が日本という国づくりを始めていったのです。

 その国づくりの一つとして古事記・日本書紀が編纂され、天皇家が日本の王として確立されたことで豪族同士の争いがなくなりました。のちに、天皇家同士の争いになっていきました。

 ちなみに、現代でみると日本書紀と古事記の文章はかなり矛盾が混じっています。

 国づくりの基礎を作った「聖徳太子が架空の人物」という仮説を元に漫画は描かれています。歴史マニアの間では、ずっと前から噂されているものの一つでもあります。この他にも「天武天皇が天智天皇を暗殺した」「中臣鎌足と中大兄皇子の蹴鞠での出会い」というような逸話をキャラクターに合わせて見事に盛り込んでいるところも魅力の一つですね。