今一番熱くダークな物語『呪術廻戦』

今一番熱くダークな物語『呪術廻戦』

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今一番熱くダークな物語『呪術廻戦』

現在週刊少年ジャンプで絶賛連載中の「呪術廻戦」。 人が生み出した禍々しい呪いとの戦いを大迫力の構図で描いたバトルシーン、さらにダークでスピード感のあるストーリーと、キャラクターに深みを与える心理描写が魅力です。まだ3巻までしか発売されていない比較的新しい作品ですが、衝撃的な展開も多く、初期の「進撃の巨人」のインパクトある展開と重ねてしまいました。どんなところが魅力的なのか、その一部を見ていきましょう。

 

ダークさとゆるさのバランス

最近のジャンプ作品は「鬼滅の刃」や「約束のネバーランド」のように、ややダークな物語が流行っているような気がします。「呪術廻戦」もダークなストーリーですが、重い設定でありながらも、どこか少し明るく、少しゆるい空気が漂っています。

それはキャラクターの描き方やセリフの言い回しにオリジナリティがあり、物語全体が非常にバランスの良い作りになっていることが要因かと思います。

『約束のネバーランド』

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今、一番旬の漫画!と言っても過言ではないほどの絶対的な人気を誇る週刊少年ジャンプ連載中の「約束のネバーランド」。人喰い鬼達と食用児達、食用以外の人間達が織り成す物語だ。人喰い鬼の頂点に立つ存在である鬼ボスの名前が、誌面上鬼文字で表記されているため、読者からわからない、読めない、つまるところ名前不明の状態となっている。この記事では鬼ボスの名前にスポットライトを当てて、約束のネバーランドという物語を考察してみたい。

キャラクターの魅力

主人公の虎杖悠二は、一見するといかにもジャンプ漫画の主人公らしい熱血でおバカなキャラクターのようですが、もちろんそれだけではなく、大切な祖父の「死」を通じて自らが「正しい死」という不確かなもののために戦っていくという、少し危うさを感じるキャラクターになっています。

仲間である伏黒恵も冷たいキャラに見えて、呪術師でありながら殺さなければならない虎杖を助けるという、自分でもコントロール出来ない感情を抱えています。「少しでも多くの善人が平等を享受できる様に、俺は不平等に人を助ける」—このセリフが伏黒の全てを要約している気がします。

もうひとりの仲間、釘崎野薔薇の戦う理由は明確。「田舎が嫌で東京に住みたかったから」。自分が自分でいるためにならば、命を懸けられる。シンプルですがわかりやすく、強い理由となっています。

三人とも、ある意味で命の在り方を求めているような部分が、物語にどこか「死」の空気をもたらしているのかもしれません。

そしてみんなの先生、五条悟。みんなを導いていく存在ですが、その存在自体がチート級。物語のバランスさえ崩しかねない人物ですが、彼の考えや未来を見ているところからすると、「呪術廻戦」の物語の根幹を担っているキャラクターといえるでしょう。

目隠しを取るとめちゃめちゃイケメンでもあるので、作品内でもトップクラスの人気がありそうです。

バトルの魅力

「呪力」「術式」「領域展開」など色々なワードは出てきますが、それほど難しく考えなくても大丈夫です。バトルシーンは非常にスピード感があり、魅せ方もとても上手です。虎杖の戦い方も実際の格闘技のようです。

特に超必殺技的な存在の「領域展開」は、例えるならば漫画「BLEACH」の卍解のような存在感があります。見開きページの見せ方も迫力があって、技の効果を高める演出が出来ています。

0から始まっているストーリー

呪術廻戦の物語は虎杖悠二が両面宿儺の指を食べたことで宿儺の器となるところから始まりますが、それよりも一年前、今の二年生達が主役のもう一つの物語がありました。

それが「呪術廻戦0東京都呪術高等専門学校」です。呪術廻戦以前にジャンプGIGAで連載された、全4回の物語です。この物語では、虎杖達の先輩である現在二年生のメンバー達の戦いを描いています。

主人公となるのは本編でも名前のみ登場している、乙骨憂太。その仲間として、本編でも登場済みの禪院真希、パンダ、狗巻棘、そして彼らを導くのが五条悟です。

幼い頃に大切な人を亡くして、それが呪いとなって自分に降りかかってしまった乙骨憂太が呪術高専で仲間と出会い、成長し、敵との戦いの中で自らの呪いと向き合っていくストーリーとなっています。

呪術廻戦の一年ほど過去の話であるため、登場人物はほとんど本編にも出演しています。そして本編でも暗躍しているキャラクターがこちらではメインの敵キャラとして登場しており、本編でも少しだけ語られた「新宿・京都 百鬼夜行」の戦いが描かれます。

0巻でこの戦いは決着し乙骨憂太の問題も解決を迎える訳ですが、呪術廻戦本編にあるキャラが登場したことにより謎が生まれてしまいます。

  • 果たして、あのキャラは0巻に登場したキャラと同一人物なのか?
  • だとすると五条悟は彼を許したのか?
  • それとも彼を模した偽物なのか?

など、0巻を読んでみれば謎が生まれますが、その分ストーリーの面白さが何倍にも大きくなります。本編しか読んでいないという方には間違いなく読むことをおすすめします。

キャラクターの心理描写

一話目の虎杖の祖父との会話や「死」について自問自答する部分、前述した伏黒のセリフ。釘崎野薔薇の生き様そのままのようなセリフも、キャラクターの個性を際立たせます。「寝不足か?毛穴開いてんぞ」のような絶対真似をしてはいけないセリフも印象深いです(笑)

ここでは紹介していませんでしたが、脱サラ呪術師の七海も名台詞が多いので注目ですよ。

そして時折挟まれる地の文。場面の転換によく使われていますが、大体はハードな内容です。しかし物語に緩急をつける役割を担っていて、語らなくても良い部分が省かれストーリーをスピード感のあるものにしています。

まとめ

今のジャンプの中ではかなり攻めてる作品で、内容的にも「HUNTERXHUNTER」や「BLEACH」などの名作の良い部分をかなり取り入れてるように感じます。もちろんそれだけでなく、全編に漂う不穏な空気感はこの作品ならではで、ストーリーもバトル部分もキャラクターの描写も、全てバランスよく出来ていると思います。

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絵がまだ安定していないようにも思えますが、たぶんそれも良い味になっている(なっていく)でしょう。

ジャンプ作品の中では、割と高めの読者層に訴えかけられると思います。

0巻を読んでいるかどうかによって、本編の楽しさが全然違ってきます。特に二年生組の今後の活躍を大いに期待してしまいます。まだ読んでいない方も、2019年1月現在、3巻+0巻の計4冊しか出ていないので、今からでも追いつけます。

既にスマッシュヒットし始め、これからが更に期待できる作品ですので、今のうちに読み始めてみるのはいかがでしょうか?