腹が減っては戦はできぬ『ダンジョン飯』

腹が減っては戦はできぬ『ダンジョン飯』

新感覚!グルメ・ファンタジー

腹が減っては戦はできぬ『ダンジョン飯』

年10回刊(1月と9月以外の毎月15日頃発売)の漫画雑誌『ハルタ』にて現在連載中の、本作が初の長編連載となる九井諒子先生による「ダンジョン飯」。古典的なファンタジー作品に登場する様々な魔物を、現実に存在する調理方法によって料理しながらダンジョンを攻略していくという、アドベンチャーとグルメを織り交ぜた新感覚のグルメ・ファンタジー漫画です。魔物と通常の食材と調味料を駆使し(調味料は時には魔物から作る)、あの手この手でおいしく料理しながらストーリーが展開されていく本作の魅力を、クックパッドばりにご紹介しちゃいますので、この記事をお読みのそこの奥さん、今夜のおかずの参考になるかもよ!(なりません冗談です)

 

あらすじ

ある日小さな村に地鳴りと共に地下墓地の底が抜け、奥からひとりの男が現れた。男は1千年前に滅びた黄金の国の王で、かつて栄華を誇ったその国は“狂乱の魔術師”によって地下深くに今もなお囚われ続けているという。

「魔術師を倒したものに我が国のすべてを与えよう」

そう言い残すと男は塵となって消えた。

その黄金の国に通ずる地下墓地の底、魔物たちが生息する迷宮が“ダンジョン” である。

主人公・ライオスは5人の仲間と共にダンジョンでドラゴンと戦っていた。

「装備は万全、負ける要素などない。いや、腹が減ってな」

空腹で皆の動きも精彩を欠いていた時、仲間の一人であるライオスの妹ファリンがドラゴンに食べられてしまう。他の仲間も戦闘不能に陥りあわや全滅かと思った瞬間、ファリンがドラゴンに食べられながらも脱出魔法を唱えてくれたおかげで、ライオスたちは命からがらダンジョンから脱出する。ファリンを除いて…。

「う、腹が減った」

ダンジョンの外で目を覚ましたライオスは早速ファリンを助けにダンジョンに戻ろうとするが、彼が目を覚ます前に“一身上の都合”で2人の仲間がパーティーから抜けており、3人パーティーになっていた。しかも脱出した際にダンジョンに荷物のほとんどを置いてきたらしく、ほぼ一文無し。

空腹だが金がない。さらに早くファリンを助けに戻りたいライオスは空腹を満たしつつ、ファリンを助ける一石二鳥の策として、ダンジョンの魔物を狩って食べようと言い出す。

※以下の記事でも「ダンジョン飯」を紹介しています。

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主要キャラクター紹介

ライオス・トーデン 種族:トールマン

本作の主人公でパーティーのリーダー。長身の剣使いの男戦士で、実戦経験も豊富だが重度の魔物マニアで、あんまり空気が読めない天然なところがある。

マシマル 種族:エルフ

強力な魔法を駆使する女魔法使い。明るく感情表現が豊かな性格だが気の強い一面もあり、ライオスの提案による「魔物を食べて食費を浮かす」ことに当初から強い拒絶を見せていたが、空腹には逆らえない模様。

チルチャック 種族:ハーフフット

扉や宝箱の施錠・罠の解除の専門家の男性。童顔で小柄のため若く見られるが、ハーフフットとしては成人である29歳と、けっこういい大人。パーティーの中では一番落ち着いていて、天然で魔物の事となると暴走しがちなライオスと、時に感情的になって気の強いマシマルの間で、緩衝材のような立ち位置に回る事もしばしば。

センシ 種族:ドワーフ

背が低く恰幅の良いドワーフ特有の体型に、モサモサの髭を蓄えた斧使いの男戦士。何より、主人公ではないものの、この人がいないとこの作品は始まらないと断言できるほどの本作のキーパーソン。彼こそ「魔物食」の先駆者で、素人であるライオスたちを見かねてパーティーへ加わる。10年以上ダンジョンで「魔物食」を研究しており、その豊富な知識と料理の腕を駆使してパーティーの胃袋を支えていく様は、圧巻の一言。

レシピを表示されても作れない・・・でも美味しそう!!

ライオスたちの目的はドラゴンに食べられて、まだ消化されずにいるであろうファリンをドラゴンの胃袋から助け出すことです。

しかし、ダンジョンにはライオスたちの行く手を阻む魔物や罠が待ち受けます。

それをただ倒したり攻略するだけではなく、食材として手に入れ料理を作っていくのですが、その魔物の生態や魔物から採れる食材、調理方法の工程にいたるまで既存の物をモデルに細かくしっかり設定してあるので、架空の料理であるにも関わらずリアリティーがあるのです。

まるでゲームの「不思議のダンジョン」

少し話が逸れますが、筆者は本作を読んでいてゲーム「不思議のダンジョン」が思い浮かびました。

このゲームを知らない方にザックリ説明しますと、プレイヤーが操作するキャラクターがダンジョンに挑戦し、そのダンジョンの最下層または最上階のゴールを目指すゲームです。

このゲームの特徴として満腹度というシステムが設けられており、ゲームスタート時は満腹度が100%ですが、プレイヤーがダンジョンを進んだり1つ行動をとったりするごとに、どんどん満腹度が減っていき、そのまま何も食べずに満腹度が0%になると、餓死してゲームオーバーになってしまいます。

作者がこのゲームに本作の着想を得たかどうかは定かではありませんが、このゲームが好きな方は本作を楽しめると思いますし、ご存じない方は一度チェックしてみるのも本作を少し別視点で楽しめる要素として面白いかもしれません。

お腹減ったなぁ

本作は料理に主軸を置いてありますが、ファンタジー作品としての剣と魔法と魔物と、王道な部分もしっかり押さえてあり、次はどんな魔物が出てきてどんな罠があってどんな魔法を使うんだろうと、読者も主人公のパーティーの一員となって一緒に冒険しているかのような感覚になり、ワクワクドキドキさせてくれます。

あと、読んでいると絶対お腹がすくので、現在ダイエット中の方などは深夜などの時間帯に本作を読むのはオススメしません。いやマジで。