『ザ・ファブル』

『ザ・ファブル』

2019/1/24 更新

岡田准一で実写映画化!

『ザ・ファブル』

2019年6月21日に実写映画が公開になる話題作「ザ・ファブル」。原作漫画の作者は南勝久氏で、2017年には講談社漫画賞を受賞した。 今回はそんな「ザ・ファブル」を紹介していく。

 

あらすじ

「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人として普通の生活を送る。殺しは禁止」—。

幼き頃より「ボス」から殺しの教育を受けた「伝説の殺し屋・佐藤 明」(偽名)。佐藤が属する裏社会で、その圧倒的な強さと仕事ぶりに存在自体が「寓話(ファブル)」とされている伝説的な殺しの組織。佐藤もまた組織同様にその存在を「ファブル」と呼ばれ、恐れられている。

そんな彼が、殺し屋を休業し、大阪で一般人として普通の生活を送ることをボスに命ぜられるところから、物語は始まる。

舞台は現代の大阪・太平市(架空の街)。6年間に71人と多すぎる殺しの仕事をしたため、1年間殺しを休業し、同じ組織の女「佐藤 洋子」(偽名)と兄妹という設定で大阪の暴力団「真黒組」に身を寄せることに。そんな彼らを取り巻く組織や人間模様を描いている。

—と、書くとハードボイルドな印象を受けてしまうかもしれないが、そこは「ナニハトモアレ」「なにわ友あれ」で見事なまでにダジャレと下ネタをミックスし、シリアスな面とコミカルな面を上手く織り交ぜ読者を疲れさせない。元環状族(走り屋)の著者「南勝久」らしさは今作品でも発揮されている。

エピソードは大きく分けて現在(2019.01.19)までに、以下のような構成になっている。

1.大阪上陸
2.小島vs砂川 (2019年公開予定の映画はココを中心に描く)
3.ファブルvs宇津帆
4.ファブルvs山岡

登場人物~真黒組

さて、この漫画の面白さは佐藤を取り巻く人間関係にも多くある。少しばかり登場人物を紹介していこう。まずは本業でもある裏社会で、佐藤が身を寄せる「真黒組」から。

浜田

黒組4代目組長。「殺し屋の組織」のボスより佐藤兄妹を親戚として引き受ける。

海老原

真黒組若頭。昔気質のヤクザ。当初は佐藤を殺しが好きな「シリアルキラー」として嫌うも仕事以外に無駄な殺しをしないと知り、以後、信頼関係を築いていく。趣味で所有する愛車は「ハコスカ」。

黒塩(クロ)

若頭付きで若手の有望株。秒で状況制圧する佐藤の戦闘能力へ心酔し、弟子入りを志願したほど。佐藤を知るほどにその能力の絶大さを知る。勝負を挑んだがまるっきり歯が立たず、ボクシングを習い始めたりと、なかなか骨のある男だったりする。後の展開の重要人物になりそうな予感がしなくもない。

佐藤の素性を知っているのは、この3人のみ。真黒組には他にも向上心の強い、癖のあるヤクザがいる。

小島

出所後、佐藤や砂川にいろいろと仕掛けてくる。「ヤクザはもめてナンボ」の古いタイプ。

砂川

舎弟頭。真黒組乗っ取りを画策。組で一番の稼ぎ頭。現在進行中のストーリーにおいて、中心人物でもある。若頭以上しか知らない殺し屋組織の存在を知ってからは、なんとか組織と組もうとし、親殺しさえ計画する。冷徹さと、真黒組イチの稼ぎ頭という手腕を持ち、今作最大の山場を作ってくれている要注意人物の一人なのである。

登場人物~オクトパス

シリアスな裏社会とは一転、佐藤兄妹がプライベートで関わるのがデザイン企画会社「有限会社オクトパス」。

田高田(たこうだ)社長

酒が好きで面倒見の良い、佐藤の表社会での雇い主。スタッフのミサキと佐藤をくっつけようとしたり、通り魔に襲われたりと、なかなかのサブキャラぶりである。

清水 岬(ミサキ)

佐藤がチンピラに襲われた際に遭遇し、それ以降は佐藤に興味を持ちつつ気のおけない存在とする。オクトパスに佐藤を紹介したのも彼女。グラビアアイドルだったという過去を持つ美人。

貝沼

ミサキに想いを寄せるが、盗聴・盗撮したりと困った人物。

他にも多数登場するが、全編で関わってくる上記の登場人物は要チェックである。

佐藤の“普通の”生活

「普通の生活」に溶けこもうとする佐藤は仕事探し中に再会したミサキの紹介で、時給800円で「オクトパス」で働くことになる。

当初は配達専門だったが、試しに書かせたイラストが幼稚園児ばりで社長やミサキの笑いのツボを掴むも、このイラストがクライアントの目に留まり、幾度かの採用作品を排出する。この佐藤のイラストを南勝久自身が描いているなら、相当な画伯だ(笑)。

小島vs砂川

出所した小島は海老原の命令に背いて風俗業を始め、同じく風俗業がシノギの砂川と対立してしまう。偶然見かけたミサキを看板風俗嬢にするべく、あの手この手で脅す小島。やがては田高田社長まで巻き込まれてしまう。

あー、なんて悲運なんだ「オクトパス」。ヤクザ怖いわぁ。関わったら最後だよ。今後、拡大する真黒組内での抗争の火種となるエピソードである。

ファブルvs宇津帆

表向きは太平市の興信所。しかしその裏で、モンスターペアレントを親に持つ子供達を、将来的にカネになるカモに育てることに暗躍する。

なんて時間と根気のいる仕事だろうか(笑)。もっともそれゆえ強請りとる額は数千万と、破格になるのだが。

宇津帆は佐藤が過去に逃がしたことのある人物。その宇津帆に利用されているヒナコもまた、佐藤が暗殺した男の車に同乗していて下半身不随となっている。さらに元真黒組組員も登場したりと、ここの部分のストーリーでは、佐藤を含め因果が絡み合う人間関係だ。

そして、ここでも「オクトパス」がやっぱり関わってくるのである(笑)。貝沼こそ宇津帆のカモの子供のひとりで、見事に思惑通り、いやそれ以上に育ってしまったという訳だ。いやー見ものですよ、このエピソードは!!

ファブルvs山岡

真黒組内の抗争はさらに大きく発展していく。そこには佐藤と同じ組織の人間でもある「恐怖を感じない男 山岡」の存在が根深く絡んでくる。

砂川は殺し屋を雇い、組長もしくは若頭の暗殺を計画。この計画に、殺し屋の仲介に関与していた山岡が「暇つぶしに」と参戦してくるから、これまたややこしい。現在進行形のこのエピソードは今のところ「オクトパス」の面々は関与していない。あくまでも今のところ、である(笑)。

砂川は山岡の単なる暇つぶしで終わるのか?山岡は佐藤と対峙するのか?このエピソードからも目を離せない!!

「ドランク・クイーン・ヨウコ」

と、まぁここまで「ザ・ファブル」の本筋タップリご紹介しましたが、忘れてはならないのが、佐藤兄妹とその仲間たちの日常、だ。

言ってみれば「アフター・ザ・ファブル」といったところか?各エピソードの合間合間に、箸休めのように投入される「ショートコント」を紹介しよう!

注:全ては「Bar バッファロー」で展開される、ヨウコの暇つぶしである。

生贄1人目:真黒組若衆・高橋

佐藤兄妹の監視を任されている最中、ヨウコの着替えに遭遇し惚れる。そしてまんまとヨウコのオモチャ1号に選ばれる。テキーラ13杯目でレモンと間違えライター、携帯を吸う姿にヨウコは萌えるのである(笑)。

ヨウコは酔っ払いが便器に顔を突っ込み吐き捨てる名言を好物としている。そして高橋の名言は、

「まってれりれ〜〜〜〜〜〜」 (まっといて〜。と思われる)

生贄2人目:河合ユウキ

ただただSEXだけがしたい男、河合ユウキ。蝶のように舞い蜂のようにチンコを刺す男、河合ユウキ。そんな男だからこそ、トイレでばったり鉢合わせたヨウコを当然の如く狙う。全てがヨウコの罠だとは知らずに…。

ヨウコの見事なまでの兄思いの純情なそぶりに、河合は胸キュン連続。1度の出会いで3ヶ月は河合で遊ぶために、種をまいてサラッと帰るヨウコ。そしてヨウコが仕掛ける。「だってヒマなんだもん」と…。

河合ユウキ、2度目のヨウコとの飲みにホテルまで行く気満々で挑む。

テキーラ20杯目。河合が便器に顔を突っ込み吐き捨てた名言は、
「ペ・ダイヨチャ」 (ぺっ だいじょうぶ ヨウコちゃん。と推測される)

この後、河合は急アルで救急搬送される。脱糞と共に。

生贄3人目:河合ユウキ(2度目)

脱糞の汚名返上に燃える河合。リベンジは、まさかのテレビ電話での遠隔ヨウコ。そして、テキーラ20杯目。

今回は何故か名言は生まれず、またしても急アルで緊急搬送。そしてお決まりの脱糞…。

と、「アフター・ザ・ファブル」をもっともっと紹介したいが、予定以上に書いちゃったので今回はここまでで!